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葛藤は人の証

突然ですが、これから皆さんに問題を提示してみたいと思います。

問題に答える際に一つ注意点があります。

それは、できるだけ仮定の話だと思わずに実際に自分に突き付けられた現実だと思って考えてみてほしいと思います。


では、問題に入っていきたいと思います。

あなたは、海難救助隊として活動する隊員であります。

ある日、海上保安庁に要救助の信号が送られてきました。

あなたは、即座に現場に向かい救助に当たりますが、自体は深刻でありました。

二つの船が同時に座礁し沈みかけていて、どちらもわずかな時間で沈んでしまうため、両方を救助することができません。

一方の船は比較的大きな船で乗客、クルー合わせて10人が乗っています。

もう一方の船は小型のボートで一人の人間が乗っています。

さらに現場に到着しわかった事実として、そのボートに乗っているのは、あなたの友人でした。

そういえば、最近、小型ボートの免許を取ったとかで、近々海に一人でクルージングしてみるとか言っていたのを思い出します。

あなたは両方の船に乗る人を助けたいと思っていますが、どのような方法を持ってしても両方を救助すること難しいことは明らかです。



そこで考えてほしいのですが、あなたならばどうしますか?ということです。

一応、三つの選択肢を用意したいと思います。


1.10人が乗り込む大きな船を救助して小型のボートの方を見捨てる

2.友人の乗る小型ボートを救助して大きな船を見捨てる

3.両方を救うおうとして、結局は両方の船を沈没させてしまう


どうでしょう?しっかりと考えてみてください。


・・・・

・・・・・

・・・・・・

さて、答えはでましたでしょうか。

「さっさと正解をいえ!」という声が聞こえてきそうなので、話を先に進めます。

この問題の答えに正解はありません。

・・なんて言った瞬間にブーイングや空き缶やら石つぶてを投げ付けられそうな感じですね(汗)

「なんじゃそりゃ!?」
「それじゃ問題として意味がないだろう!」


と怒られてしまいそうですが、この問題はどれが正解かということは問題ではないのです。

問題なのは、あなたがどれだけ時間をかけて葛藤し選択をすることができたかということが大事なポイントであります。

一つ一つの選択子を見ながら、少しお話をさせていただきたいと思います。

まず、第一番目の選択子です。

おそらく、この選択子は一番、選んだ方が多いのではないかと思います。

そして、選んだ方の考えはおそらくこのような発想だったのかと推察します。

「1人を救うよりも10人を救った方がより多くの命が救われるから良い」

おそらく、この考え方を公然と非難できる人は少ないと思います。

私自身もこの選択子は間違いだとは思いません。

ただ、この選択子を選ぶ際にあなたはどのくらい葛藤しましたか?

あっさりとこの選択子を選んだとしたら、少し考えてほしいと思います。

確かに大きな船を救助すれば多くの人が助かるのは事実です。

数字上でいえば、10人よりも1人は少なく弱い数字です。

しかし、本当に10人の命よりも1人の命は軽いのでしょうか?

あっさりと10人を救う方を選んでしまえるとしたら、このことを少し考えてみてほしいと思います。

命というものは単純に数字上のことで軽重を決められるものではありません。

このことを理解できていたら、あっさりと1番目の選択をできるはずはありません。

この葛藤するということが大事なんですね。

なんでも理屈で割り切って、なんでも数字上で決めてしまう癖がついていると、人間らしさを忘れてしまうこともあるのです。

では、2番目の答えを見てみましょう。

小型船の救助を優先し、1人の命を救うという選択です。

自分の大切な友人ですから、見ず知らずの他人よりも感情がこもるのは当然です。

人は近しいひとほど感情がこもり、距離のある人に対してはどうしてもドライになるものです。

だから、必ずしも2番目の選択子は間違いであるとは思えません。

しかし、これも1番目と同様で即座にこの2番目を選んでしまったとしたら考えてみてほしいです。

自分の感情だけを優先する行為というものは、自分の感情を越えて公や周囲の社会への調和という点で少しエゴイスティックであると言わざるを得ないでしょう。

自分の友人は確かに大事です。

でも、同じくらいに他人にも大きな命があります。

他人にも大切な人がいるはずです。

このことを慮れば、簡単には2番目を選ぶことはできないはずなのですね。

他人の命の重さを理解し、公然においては自分の行為の非難を受け入れる覚悟を持ってそれでも、2番目を選ぶならばこれもまた正解だといえることもできます。

最後は三番目の選択子です。

これは無茶を承知で両方を救おうとする選択でありますが、どう考えても無理を通す選択であるので結末は最悪の状態を迎えるリスクを負います。

それでもこの3番目を選ぶためには、大きな覚悟とリスクを背負うことができる人だけです。

これも、単なる一時のヒューマニズムだけであっさり選択してしまったのであれば、考える必要があります。

物事にはリスクが伴い、その結果を受け入れられる覚悟がある人だけが実行に移すべきです。

ですから、ここでも葛藤が生まれるはずです。

絶対に全ての人を助けるんだという信念から3番目を選択するのであれば、これもまた正解だといえます。


以上、3つの選択子を見てきましたが、いずれも正解だともいえますが、問題はどれだけ葛藤し、考え、そのことに向き合うことができるのか。

理屈で割り切り、無難に乗り切ることばかりを考えていると、葛藤することを避け、考えることを嫌がるようになります。

この世の中にある決断や選択に本当は正解なんてありません。

あると思い込んでいるのは誰かが決めた、もっともらしい理屈を単に信じ込み葛藤することを放棄したことにより生まれた幻想です。

考え抜き、葛藤し、悩み抜いた先にある選択だけが、本当の意味での正解なのですね。

葛藤することが人としての証であり、魂の向上もこれなくしてはないのかもしれません。

そして、自らの中に解を得たときに人の葛藤は消えて、大楽の境地に至るのかも知れません。


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テーマ : スピリチュアル
ジャンル : 心と身体

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こんばんは

天心さん、こんばんは。

こうゆう心理テストに近いお話は、なんだか楽しいですね。
あ、すみません!心理テストではないですね。

私は即座に2を選んでしまいました。
親友を助けたい!と感情的になってますね。

ゆっくり考えてたら、沈んでしまうような気がして・・。

ありがとうございました^^
プロフィール

天心

Author:天心
こんにちは!天心と申します。
守護霊アドバイス等の取次鑑定を行っています。
ブログ記事では、守護霊やスピリチュアル世界に関するお話を掲載してゆきます。

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