ネガティブからの出発

ポジティブシンキングという言葉をよく耳にするようになってから久しく時がたったように思います。

今や、誰もが前向きに明るく考えることは、物事を好転させる重要なポイントであると認識されるようになってきているように思います。

自己啓発や宗教関係の本、スピリチュアルな本をひもといても大抵は、このポジティブシンキング、すなわち物事を前向きに考えるという発想を説いていることが多いように見受けられます。

もちろん、この考え自体には異存はないのですが、時として、このことは多くの人に誤解を与えているという側面があるとも感じます。

ポジティブシンキングと言われると、どうしてもネガティブに考えてしまう方にとっては、苦痛に感じてしまうことがあるのではないでしょうか。

そもそもポジティブシンキングできるくらいなら、ネガティブになんかならないと言いたくなったりすることもあるのではないかと思います。

かくいう私自身も過去にはネガティブな心に支配されていた時期もあります。

なにかとすべてに疑い深くなり、どうしても一歩進めない状態にあったこともあります。

そんな時にポジティブシンキングを進められるとどうしても、抵抗したくなるのです。(笑)

明るく前向きに考えろ!なんて上から目線で言われると余計に「そんなことできん!お前に俺の気持ちはわからん」と反発心が湧いてきたりするわけです。

素直になれないんですね。

だから、ネガティブから抜け出せないと想っている方の気持ちはなんとなく察しがつくのです。

私自身も経験があるわけで(笑)

でも、だからといって、ずっとネガティブでいるのが良いとは思えませんよね。

それはどこかで、わかっているからこそ、余計にポジティブシンキングを勧められると、罪悪感を感じてしまったりして追い詰められてしまうわけです。

では、ネガティブに支配されてしまっている状態から抜け出してゆくためにはどうすればよいのでしょうか。

まず、物事は大抵、ネガティブからの出発がほとんどであるとういことを理解するところから始めましょう。

人間は、自分の状況を改善しようとか進歩向上しようとか思う時にはキッカケというものがあります。

順風満帆に人生を歩んでいる方は幸せで楽しいかもしれませんが、自分に対する問題点や課題、改善点を見いだそうという気持ちが生じ辛いものです。

今が幸せだとそれを変えようとは誰もしないのですね。

苦境や悩み、ネガティブな気持になるくらいでないと人はあえて向上しようなんて思ったりしないものなのです。

ですから、ネガティブとは本当は、光を求めて旅立つ時のサインのようなものなのです。

変な理屈に聞こえるかもしれませんが、ネガティブとはポジティブに転じる好転反応のようなものなのですね。

ネガティブは悪い、よくないと皆さん想われる方も多いのですが、本当は、ネガティブでい続けることが問題なのであって、ネガティブが現れること自体は自然な反応なのです。

なので、まず、ネガティブな心が湧きあがったからといって自分を責めないことです。

ネガティブな心を一つのサインとして受け止め、新しい息吹を入れてゆくべき時にきたのだなと受け止めてみることがまず最初に必要になることなのです。

ネガティブはいけないことだから、ポジティブになろう!と意気込んでうまくいかない人は、どこかで自分を責めてしまっている場合が多いと思われます。

自分を責める必要はどこにもないということを覚えておいて欲しいと思います。

さて、ここで究極のネガティブからの出発を果たし、最期は超偉人として人類史に名を残した方をご紹介しておきましょう。

それは、お釈迦様です。

お釈迦様といえば、誰もが知っている仏教の偉人ですよね。

悟りを得て、衆生の救済のために仏法を説いた方です。

このお方は、はじめから「衆生を救うぞ!そのために前向きに修行し立派に生きよう!」なんてポジティブに生きた方ではありません。

もともと、お釈迦様という方は超ネガティブな方でありました。

王族に生まれ、将来を約束されているにも関わらず、いっつも憂えた顔付きでため息をついて過ごしていました。

王族なんだから、やろうと思えば楽しいこといっぱいできるはずです。(笑)

でも、お釈迦様は「なんかむなしい・・」と非常にネガティブです。

お釈迦様が生きた時代は、カースト制度という本当に厳しい身分制が敷かれていました。

一番下の階級はスードラといって奴隷階級です。

自由もなければ、満足のいく暮らしもできません。それに比べればお釈迦様の属していた階級であるクシャトリアは最高のバラモンから二番目の恵まれた階級なのです。

スードラの階級の方からすれば、お釈迦様の悩みや憂えなど「ふざけるな!」と言いたくなるようなものだったことでしょう。

しかし、お釈迦様のネガティブはさらにエスカレートしていきます。

美しい女性を見かけても、「今は美しいかも知れないけれど年取れば皺皺の老婆になるじゃないか」とネガティブです。

病人を観れば「健康な人でも病にかかれば、苦しむんだな」とあくまでネガティブ。

葬式に出くわせば、「ああ、人はどんなに富を築いたって最後は死んじゃうんだな」ともう取りつく島もありません。

そして、お釈迦様は色々と悩んだあげくに家出・・じゃなかった出家してしまうわけです。

どうですか?

凄いネガティブではありませんか?

ちょっとデフォルメして仏典の内容を表現しておりますが、冷静に分析すると非常にネガティブであることがわかると思います。

しかし、お釈迦様はそこから大楽に至る悟りの道を発見し体得されるわけです。

だから、尊いのであり、素晴らしいわけですね。

お釈迦様が本当に素晴らしいのは、究極のネガティブから究極の悟りへと到達できたところにあります。

このことからもわかるようにネガティブとは出発点であり、大きく人生を転換していくべきサインであるということがお分かり頂ければお話をしたかいがあるというものです。

ネガティブは進歩向上の産みの母なのかも知れません。

どんなにネガティブになってもそこからが出発です。

ネガティブからの出発で新しい旅へと向かっていく方が増えていくことを願っています。


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ありがとうございます

上手く言えないけど、救われた気持ちです。無理やりポジティブになろうともがいてもがいてる状況だったので、少しずつ出来ることからがんばって行こうと思います。
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Author:天心
こんにちは!天心と申します。
守護霊アドバイス等の取次鑑定を行っています。
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