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孟子の母

文字色私が過去に拝読して感銘を受けた古典に「孟子」があります。

孟子様孔子様の説いた儒教に基づいた思想を展開した方であり、その思想をちょっとした物語風にエピソードをまじえながら編集されているのが「孟子」と呼ばれる古典です。

非常に含蓄に富んだ内容で一読すればその素晴らしさを理解できることと思います。

孟子様は現代でも評価される諸子百家(しょしひゃっか)と呼ばれる思想家でありますが、この方を育まれた母上様も本当に素晴らしい方なのです。

孟子様もはじめから立派な考えを持って生まれてきたわけではありません。

最初は他の子どもと変わらない平凡な子どもでありました。

孟子様は生まれてからしばらくは、お寺のそばで育ったと言われています。

お寺が傍なので、いつも葬儀とか法事のようなものが周囲で行われている状態だったためか、いつしか孟子様はお坊さんの真似ごとをして遊ぶようになったといわれています。

子供は何にでも興味を持つので、周囲の真似ごとをはじめたとしても特に変わっているとも思えません。

なので、孟子様も特段、普通の子供と変わらない平凡な子供そのものです。

しかし、素晴らしいのは母上様です。

その様子を見てあることを閃いてしまいます。

お寺の傍に住んでいるからお坊さんの真似ごとをするのであるならば、立派な学者さんの集まる場所に引っ越せば、この子は学問に目覚めるのではないだろうかと。(笑)

早速、母上様は住居を近くの学者の集うところに移してしまいました。

母上様の読みはあたり(笑)、子供である孟子様は、今度は学者の真似ごとをして見よう見まねで本をそらんじたり、読み書きをするようになったわけです。

こうして、未来の聖人である孟子様の誕生につながる礎がつくられたわけです。

母上様がこのように機転を利かせなければ今頃は、私達が「孟子」という書物を読むこともなかったかも知れません。

さて、学者の真似ごとをするようになり、段々と成長した孟子様は、段々と立派な学者さんになるべく、学問を修めていきます。

でも、やっぱりまだまだ、この段階では聖人と呼ばれるほど、立派な方であったとはいえないようです。

学問をおさめつつも他の人間と同じようにどうしても前に進めない壁にぶつかってしまいます。

「自分はこのまま学問を修めていても一角の人物になれるものなのだろうか」

壁にぶつかり、孟子様も普通の人のように同じような悩みにぶつかったわけです。

自分の才覚に限界を感じた孟子様は久しぶりに帰郷して母上様の顔を観に行きます。

人間、弱気になると親の顔を観に行きたくなるのは、今も昔も変わらないのかも知れませんね。(笑)

実家に帰ると母上様は裁縫仕事をなさっていました。

突然の息子の帰郷に母上様はいぶかしみどうしたことか尋ねると孟子様は事の次第を母上様に告げます。

自分には才覚が足らないので、学問は諦めようかと思うと弱音を吐いたわけです。

その瞬間、母上様は今まで縫っていた裁縫の糸を途中で切断してしまいます。

糸が切られた布は瞬く間にほどけて元の布切れに元に戻ってしまいました。

孟子様もあっけにとられてそれを見ていると母上様は言いました。

「どんなに糸を紡いで、縫い合わせた布も最後まで縫い合わせて、糸を締めくくらなければ元の布切れにもどってしまうものです。お前が今、学問を諦めてしまうことは、この裁縫の糸を締めくくらずに切ってしまうのと同じことなのですよ」

このように母上様は、やり通し、最期まで決着をつけるまで続けることの意義を息子に諭したわけです。

これを受けて、弱音を吐き、泣きごとを言っていた自分が恥ずかしくなり、孟子様はその後、迷うことなく、学問の道を修めていくことになります。

この時、母上様が諭すことなく、息子の言い分を受け入れていたら、今日の「孟子」は存在しなかったわけですね。

このように意外に世間的には注目されなくとも、注目をされる偉人や名著の背後には、立派な方の存在があるわけです。

特に最後の母上様の裁縫を通じてのお諭しは、現代を生きる私達にもそのまま当てはまることのように思えます。

何事も最後までしっかりと締めくくるということは、とても大事なことなんですよね。

スピリチュアルな世界の探求にしても、魂の向上にしても一過性の熱意だけで、後が続かないのでは、糸を締めくくらない裁縫と同じことなのかも知れません。

私自身、糸を紡ぎ、締めくくれるその日まで、くじけずに道を探求していければと思っています。


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テーマ : スピリチュアル
ジャンル : 心と身体

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こんにちは!天心と申します。
守護霊アドバイス等の取次鑑定を行っています。
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