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改革と保守の関係

動乱の時代というと言い過ぎとお叱りを受けるかも知れませんが、昨今のニュースを見ていると日本もそれを取り巻く世界情勢も混乱しているように感じます。

日本は未だに経済不況から脱せずにいますし、その上、天災やら地震、原発の問題なども決着も見通しも立たずに紛糾しているように見えます。

欧州の方ではユーロ危機の影響で失業者であふれていて、日本以上に深刻な恐慌に見舞われています。

経済以外においても尖閣諸島をとりまく中国との軋轢、反日運動などの問題なども、この大変な時にこれ以上、余計なトラブルは起こらないでくれ!と言いたくなります。

いろいろあるのがこの世界というものである以上、紛糾するも混乱するも、ある程度は仕方がないのかも知れませんが、私としては人々が不安に思えば思うほど、負のエネルギーは醸成されて、顕現される傾向があるためそちらの方が気に成ります。

どうぞ、これ以上に災禍厄難が起こらないことを日々、祈っています。

さて、そんな混乱する世界であり、日本国内も十分、混乱しているわけですが、こういった状況の中で出てくるムーブメントとして、「改革」というものがあります。

改革とは革命によって改めることをいうわけですが、革命とはどのようなことを指すのでしょうか。

易経に記される大成卦の一つに沢火革(たくかかく)という卦があります。

この卦の象意はまさに「革命」であります。

「革」は「あらためる」という意味がありますが、「改」も同じく「あらためる」という意味があります。

双方、あらたまるという意味なのですが、その指すところは大きく違います。

「改」の方は、良くないところを諌めて、正すという意味になります。

たとえば、樹木が立派に育つように伸びすぎている枝を切り幹を守るようなことを「改(あらためる)」と言います。

しかしながら、「革」の方はこれとは違います。

樹木を幹ごと引っこ抜いて新しい樹木を植えるようなことを指しています。

つまり、全てを一新してしまうことが「革(あらためる)」の本義なのです。

ですから、易経の占的で沢火革の卦を見出したならば、それは全てを一新するという革命を示唆していると受け止めることになります。

改革という言葉は両方の「あらためる」の意味が含まれているので、言葉を運用している人が何を意図しているのかを見極めないと「改」のことなのか「革」のことなのかはわかりません。

昨今の日本の風潮として「改革」という言葉をよく耳にすることが多いのですが、「改」の立場のものあれば、「革」の立場のものもあるように感じます。

現状の日本を覆う空気が閉塞的であるがゆえに「改革」という言葉が美しく響くのは自然の道理なのかも知れませんが私達はいつでも改革を望んでいるのかといえば、そんなことはありません。

改革の対比的な位置にある言葉として「保守」という言葉があります。

これは文字通り守って保つという考え方です。

私達、日本人には今まで続いてきた歴史や文化や生活様式、思想、価値観があります。

もちろん、日本人以外でもそういったものはありますが、私たちは日本で生きる上では、私たちのやり方というものがあり、一番、しっくりくるやり方を伝統として続けてきたという歴史があるわけです。

私たちは、心根にはずっと守り続けてきたものを末永く守っていきたいという思いがあります。

この思いこそが「保守」ということなのかも知れません。

その思いがあるからこそ、「保守」という立場でものを言う人も世の中には多くいます。

伝統を守り、古来からある日本のあり方に立ち返れという考え方も保守的な考え方といえます。

ここで、「改革」と「保守」という二つの相反する考え方がぶつかり議論が起こり、「改革」か「保守」かという点で紛糾しているのが世の中には見受けられます。

どちらが正しいのかということで議論がなされているわけですが、実はこれはとてもおかしなことでもあります。

抜本的に改めていくことが大事という考えと、伝統を守り続けることが大事という考え方とどちらが正しいかといえば、それはどちらも正しいと言えるし、どちらも間違っているともいえるからです。

どういうことかといえば、私たちは、通常は安定し、安心してくらせる生活を欲しているはずです。

安定し安心してくらすためには、継続的でなじんだ伝統ある暮らし方というものが必要となってきます。

ですから、基本は保守的になるものなのです。

保守的にならねば、いつも生活様式や状況が一変してしまうような環境が続くと人は安心して生きていくことができないからです。

しかしながら、この世の森羅万象は全て動いています。

一つとしてとどまることを知らず、動き続けています。

動き続けている以上、本当の意味での不動や安定はありえません。

環境が変わり、時代が動き、人の心も動いていく。

この動きの中に合わせて身を変え、考え方を正し、改めていくことが必要になってきます。

ですから、時には改革が必要な場合もあるわけです。

問題は、そのタイミングであり、やり方でもあります。

禅の言葉に「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉がありますが、これは卵から雛が生まれる瞬間を見計らって親鳥が殻を外側からくちばしでつつく様を表しています。

雛が殻を破るときに内側からくちばしでつつく瞬間を見計らって親鳥が同時に外側からつつかなければ、無事に雛が生まれることはありません。

これと同じように改革もタイミングを間違えると単なる破壊行為になってしまう可能性もあります。

何しろ全て今までやってきたことが一新されてしまうわけなので、非常に恐ろしい行為でもあるわけです。

今、日本の紛糾する状態をつぶさに見ていると単に改革という言葉や保守という言葉にとらわれているだけの言動に聞こえるものもあります。

本当は保守も改革もどちらも一連の時代的動きの中で必要な要素であるもので、どちらが正しいというものではないはずです。

いろいろと世の中には言葉だけが先行するところがあるので、その言葉の先にある姿をきちんとイメージしてみることも大事かと思います。

すくなくとも、私は、改革という言葉は安易に使うべきではないと思っています。

全てを一新して全部捨てて生まれ変わる覚悟があるのか。

そんな覚悟がないならば、「改」はあっても「革」はまだ早いのではないのかと思っている次第です。

少し今回は冗長なお話になってしまい恐縮ですが、皆さまに置かれましても一度、私たちがどうあるべきなのかを考えてみるきっかけとなれば幸いです。


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テーマ : スピリチュアル
ジャンル : 心と身体

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