ウサギと亀と人間 おしまい

ウサギと亀がスタートを切ってから、しばし、時が経ちました。

それでも、人間は、まだ、一歩も動きません。

人間(さて、そろそろ、私も動き出すときですかね)

人間は思いながら、ゴールである山頂を見据えます。

(ああ、随分、山頂って遠いんだな。坂道もキツそうだ)

最初は、あまりよく見ていなくて、気がつかなかったのですが、山頂までの山道をゆくのは中々、大変そうです。

(道だって獣道じゃないか。靴が泥だらけになってしまう。冗談じゃない。いくらする靴だと思ってるんだ)

人間は自分のテカテカに磨かれた靴を眺めながら口をへの字のように曲げています。

(そもそも、よく考えたらこんな勝負受ける必要があったのだろうか)

人間の心の中は段々と勝負そのものから脱線していきます。

(勝負に買ったら宝物を差し出すとかいっていたな?でも、よく考えたらウサギや亀の宝物なんてどうせ大したものじゃない。どんぐりか森の木の実かそんなとこだろう)

ついには勝負自体の意義を否定しはじめました。

ここまで考えが脱線してくると最早、心は勝負から益々、離れていきました。

山道を走ったりしたら、草木で肌を傷つけるかも知れない。

途中で転ぶかも知れない。

もしかしたら、ウサギや亀に負けてしまって、大恥をかくかも知れない。

こうして、想いはつのり、心は縛られ、人間は一歩も動けなくなっていました。

本当はいかなる動物にも負けない賢さ、知恵、知識がある人間でありましたが、その賢さや、知恵や知識が自分自身を縛り付ける呪縛となったのです。

賢さゆえに人間は、何もせず、いつしか陽は暮れて、何もせずに勝負は決まってしまいました。

ウサギも亀もゴールにたどり着いたというのに人間だけが一歩も動けないという結末でこの物語は終焉を迎えます。

人間はとても優れた生き物です。

しかし、その優れた特性ゆえに時として、動けなくなってしまうことがあるものです。

もし、小賢しい賢さを捨て、余計な知恵を捨て、知識に囚われず、ウサギや亀のように本性に従い、真っ直ぐに道を歩み始めていたら、この勝負はどうなったのでしょうか。

ウサギと亀と人間の物語を通して、今一度、振り返ってみることで見えてくることがあるのかも知れません。


おしまい


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