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神様のドングリ- 村里のにぎわい -

はじめて読む方は神様のどんぐり- はじまり -からお読みください。

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神様のドングリ- 変化 -からの続き。


山の道を川沿いに降りていく一匹の山猫の姿があります。

背中には籠を背負い、そこにはさっき採ったばかりの魚が沢山入っています。

村里に降りて、今日も取れたての魚と薬草を交換してもらおうとバリスは山を降りたのです。

村里の入り口付近まで来るとなんだかいつもより、村は活気があることに気づきました。

なんだか以前訪れた時にくらべて様子が違います。

気になったバリスは駆け足で村里へと入っていきました。

村里では何が行われているのでしょうか。


・・・ ◇◆ 村里のにぎわい ◆◇ ・・・


村里へ入ると、それはもう入りきれないくらいの動物たちが集まってきていました。

さながら祭りのような賑わいで、市場のようにさまざまなお店が出ています。

いろんな商品が並んでいて、見るだけでも時間がかかりそうです。

「一体、どうなってるんだ?」

村里は前に下りてきたときに比べて大きく様変わりしていました。

以前は、こんなに動物たちが集まることはなかったし、物々交換だって、こんなに大々的に行われていませんでした。

もっと、ほのぼのとした空気で、穏やかな雰囲気の中で地味に行われていたのです。

今、目の前にあるのは、まるで争うかのように、動物たちは盛んにやり取りをしています。

ずいぶん、変わってしまったものだとバリスは驚きながら、自分の今日降りてきたのは薬草を手に入れるためであったことを思いだし、騒然とする市場の中を動物たちの間をなんとかより分けながら、探します。

少しして市場の一角で薬草を並べているお店を見つけることができました。

「薬草が欲しいんだけど」

バリスは店番をしている丸めがねを掛けた初老くらいの兎に籠を傾け魚を見せていいました。

初老の兎は丸めがねを少し指先で調整しながら、魚を見ています。

「ああ、ダメじゃな」

「え?でも、新鮮な魚だよ。こないだは、これでハンモックと交換できたんだけどな。魚がダメなら木の実もある」

バリスはごそごそと今度は腰にぶら下げていた袋を取り出して、木の実を兎に見せます。

兎は一応、袋を覗き込んだもののすぐに首を横に振って腕を組みました。

「あのなお若いの」と兎はため息をついて「今はな魚や木の実では交換をできんのじゃ」

「そんな・・じゃあ、何とだったら交換してくれるのですか?」

バリスは困惑して訊ねました。

「何を交換するにも神様のドングリが必要なんじゃよ」

「神様のドングリ?」

バリスは兎が何を言っているのかわかりませんでした。

兎はヤレヤレという表情をして、バリスに一粒の神様のドングリを見せてくれました。

「どの店でどんな物を手に入れるにもこいつが必要なんじゃよ」

「何かキラキラ光ってきれいですね」

バリスははじめて見る神様のドングリに少し興奮しました。

「どうしたら手に入るんですか?」

「まあ、そうじゃな。山で掘り当てるか、さもなくば物と交換してもらうかじゃな。おっ!そうじゃ、おぬしの魚を神様のドングリ一個と交換というのはどうじゃ?」

兎はめがねの奥の瞳を光らせながら、バリスに交換を呼びかけました。

バリスは少し迷いましたが、目の前で光る神様のドングリを見ているうちに、それをたいそう欲しくなってしましました。

結局、バリスは魚を神様のドングリ一個と交換することに合意することにしたのです。

薬草は買えませんでしたが、キラキラ光る不思議なドングリにバリスはいつしか夢中になっていました。

山に行けばもっと神様のドングリを手に入れることができる。

そんな風に考えたバリスはこの興奮をドリにも伝えたいと急いで来た道を戻り、家路に向かうのでした。


・・・続く

神様のドングリ- タイラーの誤算 -へ続く

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こんにちは!天心と申します。
守護霊アドバイス等の取次鑑定を行っています。
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