神様のドングリ- マモリギ その2 -

はじめて読む方は神様のどんぐり- はじまり -からお読みください。

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神様のドングリ- マモリギ -からの続き。

森に集まった動物たちが兎の弁舌に耳を傾けていた頃、山猫のドリは、今日もマモリギの傍で、テーブルの上を飾る花々を集めたり、バリスと二人で食べられそうな草花の実を採ったりしています。

バリスと変な別れ方をしてしまったことをドリは気にしていました。

ドリはどうにか仲直りをしようと考えて、バリスが喜ぶような食事を作ろうと奮闘中です。

バリスは喜んでくれるかな?

そんなことを考えながら材料集めに夢中になるドリの姿がありました。


・・・ ◇◆ マモリギ その2 ◆◇ ・・・

ドリは、食事の材料集めに夢中になりながらも、とても充実しています。

普段はバリスにおんぶにだっこな状態で、こんなに本格的に材料探しを行ったのは久しぶりでした。

元々、身体もそれほど強くないドリを気遣ってバリスはいつも頑張ってくれていました。

その思いをドリは何となく理解できる気がしていました。

全てはドリを思いやる気持ちが、バリスを突き動かしていたのでしょう。

ドリもまた同じようにバリスのために奮闘しています。

「バリスもこんな気持ちで木の実を集めてくれていたのね」

ドリは呟くとますますにそんなバリスの気持ちを考えずにひどい言い方をしてしまった自分を悔やむのでした。

そして、同時にドリは、心の中に暖かい安堵と幸せな気持ちが満たされるのを感じるのでした。

誰かのために、一心に思って行う時間は本当に幸せなひと時だと。

ドリはマモリギが言ったことを思い返していました。

何が起ころうとも本当に大事なことを忘れてはいけないよ

本当に大切なこと。

ドリは最初、そのことが良くわかりませんでした。

ドリにとって、バリスとの暮らしがすべてであり、大切なことでありました。

その思いは今も変わっていません。

しかし、思えば、それも自分のひとりよがりではなかったか。

ドリはそんなことを考えるようになったのです。

本当に大切なことは、自分の大切な存在がどのような気持ちでいるのか考えてあげられること。

そして、自分以外のものたちにも大切な存在がいて、同じような気持ちでいること。

だから、すべての動物たちも実はバリスやドリと同じ想いを共有できるはずなのです。

そのことをドリは忘れていたような気がしたのです。

バリスとの暮らしが重要なのじゃない。

本当はお互いの気持ちが通じ合い、尊重しあえることが大事なのだとドリは思い至ったのでした。

村里で暮らしたり、他のものと関わり合うのが怖い気持ちがドリの心にはいつもありました。

それは、集団から排除され、理解されない苦しみを味わい、傷ついた心がそのような気持ちにさせるのでした。

しかし、ドリは思いなおしたのです。

きっと、皆にも大事な存在がいる。

そのために生きている。

そのことを皆で理解し合えれば、きっと皆で仲良く暮らせるはずだと思うのでした。

ドリは心を決めました。

バリスが望むらなら、村里でもどこへでも共に行こう。

そして、皆ともう一度、調和して生きていこう。

ドリは、積み終わったお花や木の実を籠に入れ背負うとバリスを迎えるため家路へと急ぐのでした。

・・・続く

神様のドングリ- マモリギ その3 -へ続く


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