冗談を理解する心

あの人は真面目で冗談が通じない。

こんな言葉を時折、耳にすることがあります。

真面目さというのは一つの美徳でもあり、取り分け日本人の中では実直さや真面目さは評価される徳目であることは間違いないといえるでしょう。

もちろん、不真面目でいい加減なものが良いなどと言えるはずもなく、真面目にコツコツと積み上げてきたからこその成果というものも世の中には沢山あります。

しかしながら、真面目で実直であればそれでよいのかというと実のことろそうとばかりは言えません。

昨今、私は真面目さが行き過ぎるがゆえに人は行き詰るのではないかと思えることを度々、見かけることがあるのです。

真面目に頑張れば道は開けると信じてただひたすらに実直であろうとする。

それは素晴らしいことでもありますが、大きな罠も潜んでいることを今回は取り上げてみたいと思います。


◇◇ 「真面目」というあり方に欠落しているものとは? ◇◇

さて、真面目な人によく見られる傾向として冒頭でもお話したように「冗談が通じない」ということが挙げられます。

私自身も時折、冗談を交えながらお話をさせて頂くことがありますが、意に反して額面通り受け止められてしまい、誤解を与えてしまうことがあります。

理由の一つには私の冗談のセンスがマズイので(苦笑)、うまく伝わっていないという部分もあるでしょう。

これに関しては、ごめんなさいと言うほかありませんが、もう一つの理由として、読み手が真面目過ぎて、額面通り、表面通りにしか受け止められない精神状態になっていることもあるかと思います。

「真面目に受け止めて何が悪いのだ!」

とお叱りを受けそうですが、確かに真面目なこと自体を問題視するつもりはありません。

問題なのは、その真面目さの裏側に咀嚼力の低下が隠れている場合があることなのです。

ここで冗談というものの本質を考えてみましょう。

冗談というと品性が低く、くだらない、取るに足らないことだと思われてしまう傾向があります。

確かに何かを伝えていく上で冗談というものは本質ではなく、話題の緊張感を緩めるクッションに過ぎない場合が多いといえます。

冗談ばっかりで本質的な話が一向になされないというのでは本末転倒であるといえるでしょう。
(但し、お笑いや芸人の方は別ですが)

私自身も冗談を言う時は、あくまで話が固くなり過ぎないようにするためのいわば方便として使うわけで、実際のところ受けを狙っているわけではないのです。

「それなら冗談など言う必要はないのでは?真面目な話を真面目にすれば良いではないか」

こんな風に思う方もいらっしゃるかと思います。

しかしながら、誤解を恐れずに言えば、冗談を理解するということは実はとても重要なことでもあるのです。

なぜならば、冗談を理解するためには、様々な文脈情報を瞬時に咀嚼して受け止めることが必要だからです。

冗談は様々な世の中に流れる情報や在り様を織り交ぜて、洒落や皮肉を笑いとユーモアに包んでうまく表現する必要があります。

そのため、冗談を聞いてクスッと笑いがこぼれるということは、それらの様々な背後に込められた文脈情報を咀嚼できているということになるのです。

逆に言えば、文脈情報を理解できないとどういうことになるか。

額面通りに受け止めてしまうため頓珍漢な解釈をしていまったり、冗談に気付かずに腹が立ったりしてしまうわけです。

額面通りに受け止めるというのは、それだけ背後にある文脈情報を読み取る力、咀嚼力がないということになります。

ここで少し、文脈情報がなぜ重要なのかについてお話していたいと思います。

ある時、ネットのニュースを閲覧していると次のような文面が飛び込んできました。

女優の石原さとみさんが「来週、双子のおばさんになります」という見出しが目につきました。
(ニュースソース:http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20140726/Tvfan_904556.html

さて、これを読んでどう思われますでしょうか。

普通に考えれば、きっと石原さとみさんの兄弟に双子の子供が生まれる予定でそれが来週のことになるのだろうなという解釈が成り立ちます。

実際のところニュースの本文記事を読むと石原さとみさんのお兄さんのお嫁さんが来週双子を出産する予定であることがわかります。

しかし、もう一度、見出しに注目してみてください。

そのような詳細は見出しには書かれていません。

詳細な文脈情報は見出しには見えない背後に隠されている状態です。

しかし、それでも私たちは大抵の場合は正鵠を射た解釈をすることが出来ます。

それは、背後の文脈情報を正確に読み取り咀嚼しているからです。

もし、文脈情報を咀嚼できなければ、石原ひとみさんが来週になると急に老け込んでおばさんになり、しかも今までは知られていなかった双子の兄弟が現れるという奇跡のような?ことが起こることを予言しているような意味にも取れるのです。

「そんなバカな!誰がそんな解釈するんだよ」

とおっしゃられるかも知れませんが、もし、背後にある文脈情報を推して知るということが出来なければ、そういった珍妙な解釈をしてしまう可能性があるということです。

実際、私の小学校低学年の頃の話をしましょう。

音楽の時間に「ふるさと」という歌を聴かされたことがあります。

とても有名な歌で最初の歌詞のフレーズに「兎追いし彼の山」という言葉があります。

このフレーズを聴けば、自然に恵まれた山中で、見かけた兎をどこまでも追いかけている情景を眼に浮かべることでしょう。

「ふるさと」というタイトルからも伺えるように、故郷の情景を切り取った歌詞であると咀嚼できるわけです。

しかし、低学年の子供にはそれが分かりません。

「ねえ、ねえ、兎って美味しいの?」とクラスの同級生と話し合った経験があります。(笑)

だって、ふるさとがどういうものか、実体験としても分かりません。

歌のフレーズだけを聴くと兎が美味しいと言っているようにしか聴こえなかったのですから。

背後にある文脈を理解できないということは、こういうことになるということなのです。

さて、これを踏まえた上で冗談についてもう一度考えてみましょう。

冗談を理解するためには文脈情報を推して知る力が必要です。

ということは冗談がわかるということはある意味では咀嚼力があるということでもあるのです。

一方で真面目過ぎて冗談が通じないという状況はどういうことかというと、言葉の背後にある文脈情報を咀嚼できないということになってしまうのです。

実際のところこの真面目さがつきあたところは原理主義になります。

コーランにはこう書いてあるということを基準に自爆テロをしたり、人を殺したりするのは、コーランに書かれていることの背後にある文脈情報を理解できないからでもあるわけです。

ここまで来ると困ったことになるのは、説明はいらないと思います。

実際のところ、真面目さということの裏側にはこういった罠も潜んでいることも知っておく必要があるのではないかと思います。


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