【超略解シリーズ】 老子 -賢を尚ばざれば-

こんにちは!

天心です。

【超略解シリーズ】としまして、早速、老子道徳経の内容についてお話していきたいと思います。

初回は二度にわたり、老子序章として、概略をお話してきました。

まだ、読んでない方は、そちらを最初に読まれてから、当該記事を読まれることをお勧めします。

【超略解シリーズ】 老子 -序章-
【超略解シリーズ】 老子 -序章2-


それでは、老子道徳経の解説に入っていきたいと思います。


◆◇ 賢を尚ばざれば ◇◆


【原文(書き下し)】

賢を尚(たつと)ばざれば、民をして争わざらしむ。
得難きの貨を貴(たつと)ばざれば、民をして盗みを為さざらしむ。
欲する所を見(しめ)さざれば、民の心をして乱れざらしむ。
是を以て聖人の治は、その心を虚しくして、其の腹を実(み)たし、其の志(のぞみ)を弱くして、其の骨を強くす。
常に民をして無知無欲ならしめ、夫(か)の知者をして敢えて為さざらしむ。
無為を為せば、則(すなわ)ち治まらざる無し。


【超意訳】

賢い人間を持ち上げるようなことをしなければ、誰も競って争ったりはしない。貴重で珍しいものを得ることに皆が心を奪われなければ、誰もそれを盗もうとするものはいない。
人の欲望を煽りたてるようなことをするから皆、心を曇らせてしまうのだ。
聖人が国を治める時には、人心を欲望で煽ったり、余計な知恵を付けせないで必要最低限のものが満たされるように心がけるものだ。
元々、余計な人為で人間を煽るから混乱が起こるのであって、それを止めて道のままに生きれば、天意にそった政治ができるはずである。


【超解説】

聖人君子の政治観について述べられています。これは、ある意味、現代社会に当てはめると完全なるアンチテーゼになっています。
私達は、大抵、欲望があるから頑張ります。欲望を満たすために頑張って何かを生産したり、良いサービスを考えたり、色々なあり方を突き詰めて思考します。少なくとも資本主義の世の中では、欲望は肯定されていますし、欲望は発展の原動力だとされています。しかし、老子は、そのような社会をバッサリと切り捨ててしまいます。このことから、老子の思想は社会主義や共産主義的な香りがするとして、ちょっと危ない空気を感じ取ってしまう人もいるようです。
しかし、実際には老子はイデオロギーとしてこのようなことを言っているわけではありません。
あくまで、人為の果てにある社会はいずれ瓦解してしまうことを予見しているのです。
人間の本来の性質、森羅万象との調和を無視したあり方は、必ず破綻すると老子は言っているのです。
私は、当初、老子の思想は深いけれど、そのまま現実社会に適応するのは無理があるよなと思っていました。
先ほども言ったように私達の社会は、欲望を肯定し、欲望とともに発展を遂げています。
賢くなりたいから勉強するし、貴重なものがあるならば欲しいと思います。
だからこそ、頑張っているわけです。
それを根本から否定してしまえば、現在のような発展した近代社会は訪れなかったでしょう。
それこそ、社会主義や共産主義を標榜する国家が時代を経て破綻していったのを見せつけられてきましたから、老子の思想も単純には政治に適応できないものであるなと考えたのです。
しかし、最近、思うのは、やはり老子は正しいのではないかという気がするのです。
なぜならば、今の私たちはお腹いっぱいであるにも関わらず、色んな欲望を刺激されて、欲望を持たされ続けています。
テレビや雑誌に触れれば、沢山の欲望を刺激する情報に満ち溢れています。
本当はもう十分なほどに満たされているはずなのにもっと欲しがれ、もっと肥え太れと促されているようにも感じます。
その先には成人病になったり、欲望を満たすために開発が行われ、自然環境も壊されていきます。
経済成長という名のもとに私たちは、もっと欲しがれ、もっと欲しがれと促されます。
そして、一たび、「もう欲しくないよ」という臨界点に達すると経済不況という名の今度は暗雲が私たちを苦しめます。
いつだったか、ニュースで国内で餓死した人がいたことが報じられたことがありました。
これだけ恵まれた国の中でどうして餓死するのか。
全然、笑えない喜劇のようで、恐ろしいことが起こっています。
まさしくこれは、人為の果てに私たちはどう進んでいいのかわからなくなるまで、おかしな場所まで導かれてしまっているのかも知れません。
私たちは本当は何がしたいのでしょうか。
今一度、本来の道に戻る必要が遠からず訪れるのではないかと感じてしまいます。



以上、老子道徳経の超略解になります。

何かの参考になれば嬉しく思います。


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